フェイクニュース調査のためのガイド 日本語版が完成!
今年に入ってから邦訳を進めてきたフェイクニュース調査のためのガイドA Field Guide to 'Fake News' and Other Information Disorders の日本語版が完成しました。ガイドは無料ダウンロードが可能です。
ガイドは全部で5章。偽コンテンツがフェイスブック上でどう拡散するかや、ツイッターの「荒らし」行為を行うユーザーの特定など、オンライン上で調査を行う手法が紹介されています。ぜひ、記者や研究者の方に活用していただければ嬉しいです。
200ページを超えるボリュームですが、カラフルで図解も多いです。データを可視化するためのさまざまなツールや方法も掲載されているので、ビジュアルでどう見せるかの参考にもなるかもしれません。
偽コンテンツや誤情報は、インターネットの海に浮かんでいるだけなら「フェイクニュース」にはなりません。このガイドも、コンテンツ一つ一つの内容というより、人々がシェアやコメント、リアクションをすることで「フェイクニュース」になるという「拡散性」に重きを置いています。調査目的に合わせて手法を応用できる内容なので、今後ぜひ実際に使ってみたという方の感想を聞いてみたいです。
ガイドは、欧州のリサーチ機関Public Data Labが作成し、日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が許可を得て邦訳しました(英語版はこちら)。
日本語版作成に当たっては、Readyforのクラウドファンディングを通じてたくさんの方にご支援いただきました。翻訳やデザインをサポートしてくださった記者の方々、アドバイスをくれた仲間にも感謝しています。本当にありがとうございました。
ガイドについては、JCEJのこちらの記事もご覧ください!